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2006年06月16日

「軽々しくは」

=================道をひらく。  松下幸之助翁著======================
「軽々しくは」 2006年6月16日
たった一つしかない生命というけれど、お互いの人間の身体は、実は三十三兆という気の遠くなるほどのたくさんの細胞が、神わざとも言うべき巧みさで組み合わされて、その調和ある働きによって、それで見事に成り立っているという。中でもその素晴らしさは、頭の中の大脳の表面。そこには百四十億もの神経細胞がギッシリ詰まっていて、それらがチカチカかパチパチかは知らないが、ともかく妙なる作用をして、それではじめて人間としてのものが考えられるという。見られるものならば見てみたいと、ソッと我が頭をなでては見るものの、実はその百四十億の神経細胞は、まず普通人の場合、働いているのはそのごく一部で、神に近い天才といわれる人でも、いまだかってその細胞全部を生かしきった人はないというのである。そぅとすればお互いに、もうこれしか考えられないとか、これこそ絶対とか、自分だけが正しくて他はすべて間違いとか、そう軽々しくは言えないような気がしてくる。もう一度謙虚に考え直してみたい。もう一度素直に学び直してみたい。

投稿者 ohata : 2006年06月16日 20:50

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