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2006年06月17日
「世の中」2006年6月17日
=======================「道をひらく」 松下幸之助翁著===================
世の中はなかなか自分の思うようにならないというけれど、見方によっては、自分の思うようにならない方がいいのかも知れない。人間は神様ではないのだから、いつも一番正しい考えを持っているとは限らないわけで、時には自己に執し、他人に捉われる。そんな捉われた考えを世の中に押し付けてみたところで、それで通るはずがない。しかし世の中も中々寛大なところがあるから、ある程度までは受け入れてくれる。それでいい気分になって調子に乗る。その辺で止めとけばいいものをと思っているうちに案の定ゆきづまる。ゆきづまってみて、世の中はなかなか自分の思うようにならないと嘆く。もともと自分の考えが捉われていたのだから、嘆くほうが無理である。もしも自分の思うようになっていたら、取り返しのつかないことになっていたかも知れない。自分だけならいいけど他人にも迷惑をかける。世の中はいい先生である。寛大なところはあるが、最後に正邪をちゃんと弁えている。だから馬鹿にしてはいけない。筋道の通ったことはやはり通してくれるのである。なぜ自分の思うようにならないか、世の中を先生に一度よく考えてみたいものである。
投稿者 ohata : 2006年06月17日 20:51