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2006年05月29日
「初心」道をひらく:松下幸之助著
幼き日、まだ西も東もわからぬころ、優しい母からは時には厳しく、厳しい父からは
時には優しく、箸の持ち方から靴の履き方まで、手に手をとって教えてもらった。時
には喧嘩をしながらも兄から教えてもらったこともあるし、姉に導かれたこともあ
る。小学校の先生からも隣のおばさんからも、時にのぞみ折にふれて、色々のことを
教えられ、それを素直に聞きつつ、また自分でも考え、そして次第に成長していっ
た。密林の中で、動物に育てられた人間の子は、動物みたいなふるまいになっていた
という実例があったけれども、有難いことにお互い人間の中に生まれ育てられ、たく
さんの人々の教えや導きを受けつつ、人間として成長してきたのである。それがいつ
の間にか、他人の言をおろそかにするようになる。われ成長せりと思うからだろうけ
れども、どんなに成長しても、他人の言うことに耳を傾ける心を失ったら、それはも
はや自分を失うことにもなりかねない。 初心にかえる、とは、あの幼き日、人に教
えられ人に導かれていたあの頃の、あの素直な心を取り戻すことではあるまいか。
松下幸之助日々の言葉
「成功と失敗」原因はすべてわれにありという思いに徹してこそ、失敗の経験も生か
され成功への道が開ける。
「経費」人々が僅か、僅かと思いつつ支出する経費の集積ほど恐ろしいものは な
い。
「理念と経営」
今思えば、「積小為大」が多少は理解できる年齢、立場になった。
私は、会社勤めをした時に、随分と貯金をしなさいと口うるさいほど言われた事を思
い出す。その時は、返事はすれども馬の耳に念仏の自分であった。
毎月1000円を一年積み立てれば、1年間で12000円、それなら毎月貯金をしなくても、
12月に12000円すれば一応帳尻は合う。そんな心であった事を思い出す。しかしこの
歳になって、やっと意味が理解できる事がある。
松下幸之助翁の云われている、ダム式経営も相、通じる事であるのではないでしょう
か。利益が出なければ貯える事は出来ない、だから仕方が無いと諦めるのでは無く、
絶えず資源(人、物、金)のダム、危機意識を持って経営に当れとの先人の戒め言い伝
えであると思います。二宮金次郎の「積小為大」もこの事を指していると思う。経営
者は愚者の境地で「学びのダム」即ち継続して学び続けなくては21世紀の生存し続け
る会社を創造することは出来ないと思います。「理念と経営」を社内、社外、地域に
普及しようではありませんか。
投稿者 ohata : 2006年05月29日 19:11