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2006年05月28日

「出処進退」道をひらく:松下幸之助著

日本古来の武士道については、いろいろと解釈もあろうけれど、
これはつまり要するに、人間の出処進退の真髄を教えたものであると思う。
やってはならんときには、やってはならん、そして、やらねばならんときには、
断固としてやるー―これがつまり武士道というものなのである。
お互いわが身がかわいいから、自分の利害得失について敏感であるのは当たり前であ
るけれど、しかし、わが身の利害得失のみで是非善悪を論じ、出処進退を決するなら
ば、これは動物と、大して変わりないことになる。
いつもそうであれとは言わないけれど、やらねばならんときには、一身の利害を第二
にして、一つの強い使命感のもとに、断固としてやる。また、やっていけないときに
は、たとえ面目がつぶれても、毅然としてやらない、それが出来るところに人間とし
ての一つの尊さがあるのである。利害、面目を超越して、常に真実に立ち、真実に直
面して事を進めていくという心構えが大事なのである。お互い弱い人間であるけれ
ど、折にふれてこういう反省も加えてみたい。

松下幸之助翁、日々の言葉  
「余裕」身の危険を忘れて夢中になる、その状態までいってなお心に
 余裕を持つことが大事。
「部下」非常に働きのある立派な仕事をする部下も大切だが、愚痴をうまく聞   
     いてくれる部下もまた大切である。

「理念と経営」
理念、ビジョン、目的、価値観の共有は、言うは易し、行うは中々難しい。
生まれ、育ち、学校、宗教、宗派、事ほど育ってきた環境が違うために、道徳感、倫
理観、人生の価値観、そこから派生する、仕事観、人間観、各人各様の人生目的があ
る。そんな多様な人間集団が、会社であると思う。
過去なら情報量も情報のスピードも違い、三日、三月、三年、石の上にも三年
我慢、辛抱するのやで、と親に教えられ、社会とは何たるか、仕事とは何たるかも知
らずに会社に入り、先輩、上司から教えられ、体験、経験を通して身につけ、自分で
感じて仕事に没頭してきたが、現代社会は、男女異質を忘れて男女平等声高々に叫
び、人権、権利、を主張して、自己優先の自己実現を唱え、国家までが世論に左右さ
れて、日本人の良き、祖先崇拝、年長者をいたわる、思いやる、年長者から体験、経
験を学ぶ事を否定するような政策になってきている様な気がする(人間は苦より楽を
選択する生き物、苦が楽を得る為に通らねばならない道)。どちらかと云えば、ウザ
イ、シッコイ、ウルサイと否定的に受け取る世の中になってしまい、そんな環境で
育った若者の心を、社会秩序を維持するための、道徳観、倫理観、会社の理念、目
的、方針を肯定的に受け取らせる事は至難の業である。「理念と経営」の月刊誌はこ
のためにも、いま一度経営者も目を通し、感じ、気付き、明徳を明らかにした経営を
目指さなければならないと思う。

投稿者 ohata : 2006年05月28日 19:16

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